洗脳集団にはまらないために気をつけるべき2つのこと

旧統一教会が、
注目を集めていますね?

これをお読みのあなたが、
もし私と同世代以上の方なら、
30年ばかり前に世間を騒がせた、
霊感商法という言葉をご存じでしょう。

高い壺や印鑑を売りつけることで有名な団体でした。

なぜ、
そんなに高いものを買ってしまうのか?
どうして
次々とそんなものを買い続けてしまうのか?

その上、
合同結婚式なるもので、
まったく見ず知らずの人と結婚することについて
何の疑問も持たないなんて・・・。

当時の私には、
不思議としか思えない出来事でした。

本当はまだまだはびこっているカルト教団の脅威

あなたは、
もう過去のことだと思っていませんでしたか?

私は、
たまたま”洗脳”について調べ始めた今年1月、
まだまだ深刻な脅威のある団体だと気づきました。

多くの専門家の方々が、
今もまだ、
信者を奪還することに尽力しておられることを知りました。

だからこそ、
「洗脳」のメカニズムを世の中に伝えなければいけないと、
思うようになったのです。

統一教会だけではありません。

世界を震撼させた地下鉄サリン事件を引き起こした
旧オウム真理教も、
名前を変えていまだに存続し続けています。

両者は、いわゆるカルト教団。
洗脳組織です。

問題は、洗脳されてしまうことなのです。

なぜ、
信者は多額の献金をしてしまうのか?
その心理の根本原因がどこにあるか?

どうして人は簡単に洗脳されてしまうのか?

どういうタイプの人が洗脳されやすいのか?

ちょっとメモ

社会心理学者の西田公昭教授によると、
厳密には、”洗脳”と”マインドコントロール”には、
違いがあります。

身体拘束の有無で、名称が分かれるそうです。

それを承知の上で、
本来なら”マインドコントロール”と言うべきところを
私はあえて”洗脳”という言葉を使わせていただきます。

一般的に多くの方が使っている言葉であり、
分かりやすいからです。

まだ引き返せる最初の一歩

旧統一教会が今、信者獲得を続けている中で
最もターゲットにされやすいのは、
地方から出てきた大学生です。

初めて親元から離れ、
一人暮らしを始めた若者。

自由を得た喜びと、
反面、ちょっぴりの不安。

友達ができるかできないかの、
入学前後が、
格好の信者獲得シーズンだそうです。

サークル活動に誘われ、
行ってみたら優しくて親切な人がいっぱい。

安心して何でも打ち明けられる先輩たちは、
とても勉強熱心。

キラキラ輝いているように見えるその人たちは、
実にこまめに連絡をくれます。

短期に信頼関係を築くには、
まめな連絡が必要であるのは、
何のビジネスでも一緒ですよね?

その内、勉強会に誘われ、
「信頼しているあの人たちの団体だから」と、
行ってみます。

すっかり信頼している人の勧めは、
断りづらい。

そして、「あの人もやっているなら」
という心は、なかなかにやっかいなものです。

ついに
その団体の名称を聞かされるのは、
しっかり心酔しきった後です。

素晴らしいと思い込んでから聞かされた団体名は、
イヤなイメージだったかもしれません。
でも、
「ステキな人たちばかりじゃん。」
と思うと、もう引き返せません。

社会から切り離される手法

こんな素晴らしい世界があるのに、
外の人にはわからないんだ。

あなたの家族や友達も、
理解できない人には何を言っても無駄だよ。

残念なことに、
この素晴らしいことをわからないから
嫌がっているだけなんだからね。

なぜなら、
中に実際に入ってみないとあなただって、
素晴らしいことが起きているのに
気づかなかったでしょう?

みんなは、
外から見ただけで、分かっていないんだ。
ただ、
食わず嫌いで避けているだけなんだよ。

だから、
外の人からはいろんなことを言われるかもしれない。
だけど、大丈夫だからね。

あなたは、
この素晴らしい教えに出会えた、
数少ない選ばれた人なんだよ。

不安になったら、
いつでも相談に乗るよ。
連絡してね♪



そう言って、
外部との接触を断つように勧めます。

不安になったら、
連絡をするのは団体の人だけ。

そうなってしまうと、
もう外部からの声は心に響かなくなります。

引き返せなくさせるための手法

人は誰でも、
無駄にお金を失うことは怖いものです。

だから、
一旦ある程度の金額を払ってしまうと、
それが正しいことだと
自分で自分を納得させる潜在意識が働くようになります。

つまり、
初期の段階で多額の献金をさせること。

それが、彼らのやり口です。
一旦払ってしまったら、
人は
「それが正しいことだったのだ」と、
思い込みたい気持ちが働くようにできているのです。

多額の献金をしたのに、
自分の生活は向上しない気がしたとき、
人はどういう精神状況になるか。

まだまだ自分が甘かったのだ。
もっとやらなきゃダメだったんだ。
次こそは!

と思うように、
人の心はできています。

そこへ、
それをあおるような言葉をどんどん注ぎ込まれます。

するとどうなるか?

ギャンブラーが、
「次こそは!」
と、次々と投資してしまう精神構造と一緒です。

恐ろしいことに、
一旦払ってしまった高額料金が、
無駄なものだったとは思いたくない心と相まって、
もっと払いたくなる状況ができてしまいます。

次から次へと
高額献金してしまうのは、
人の心の構造をよく理解しきっていて、
それを悪用しているカルト教団のやり口です。

これらの被害を避ける方法

洗脳・・・それはカルト教団だけではありませんね?

・詐欺師集団
・マルチ商法
・カルト教団

いずれも、人の心の弱みを巧みについた洗脳集団です。

一旦洗脳されてしまうと、
引き返せなくなるのは誰でも当たり前のことです。

だから、
一番の方法は、
最初から、取り込まれないようにすることです。

そのためには、どうするか?

気をつけること その1 孤立させられていないか

家族や、友達から遠ざけるように誘導されていないか?

最初に高額料金を支払おうと思った時には、
まず、両親や、家族に相談しましょう。

「親に相談してからにします」

と言ってみましょう。
もしこんな答えが返ってきたら、
赤信号です。

「知らない人には、価値がわからないんだ。
だから相談したら、絶対反対されるよ。
それは、彼らが無知だから仕方がないんだ。
素晴らしいことなのに、知らないから怖がるだけなんだよ。
今は黙っておいた方がいい。
いつかはきっと理解し合える時が来るから」

もうこれは、
社会から引き離されるサインです。

気をつけること その2 カリスマ教祖を信じこまされていないか

他団体の悪口を言う。

「ほかの宗教では救われない。
この教えこそが唯一、私たちを救ってくれる素晴らしい教えだ。」



落ち着いて考えてみましょう。
そんなわけはありませんよね。

素晴らしい宗教は世の中にたくさんあります。

正しい真理を説いている宗教は決して一つではありません。

自分の教団だけが正しくて、他は悪である。
なんてことを言い始めたら、疑う心を忘れてはいけません。



また、カリスマ的に教祖を崇めるようなことを説く団体は、
まず、怪しいと思って疑いましょう。

カリスマ教祖の教えに盲目的に従属することを促す団体は、
反社会的な行動をとることを勧めます。

社会的に見て常識的に法に触れることを勧める団体は、
決して良い団体ではありませんよね?

逃げるは恥だが役に立つ!

判断基準は、
あなたの中の良心です。

何か少しでも引っ掛かりを感じたら、
速攻で逃げましょう。

すぐに逃げなければ、
当たり前の世界に戻れなくなります。

奴らのからめ手にとらわれてはいけません。

ちょっとでも、
「変だな?」
という気が心のどこかでしたら、
その団体の人に相談してはいけません。

いくらそれまで親切に接してくれていた人でも、
下心があるから親切だったのだと思えば、
逃げることに罪悪感を覚えずに済みますね?

親や家族がよろこばない団体は、
怪しい団体です。

あなたの良心が少しでも警告を発したら、
そこで逃げ出さなければもう戻るのは困難です。

逃げていいんですよ。

もし今、
泥沼にはまりかけているのなら、
ダッシュで逃げましょう。

逃げるは恥だが役に立つ??
って、少し前にどこかで聞きましたね?(笑)

そう。
恥ずかしいとか、
そんなことはどうでもいいんです。

あなたの心と体が健康なことの方が、
ずっと大切なことですから。